- 問題社員がいる上司や社長
- 問題社員を追い込みたい人
- 問題社員の正しい辞めさせ方が知りたい人
会社や上司、同僚にも迷惑を掛ける問題社員。
そんな害でしかない問題社員の追い込む方法は以下の通りです。
- 異動させる
- 隔離させる
- 指導をする
- 低い評価を付ける
- メインの仕事を与えない
とはいえ、問題社員の特徴や正しい辞めさせ方など知りたい人が多くいます。
そこで当記事では、
会社のお荷物となる問題社員の扱い方や解雇に関して管理職をしていた私が解説していきます。
- 問題社員を追い込む方法
- モンスター社員の特徴
- 問題社員を放置してはいけない理由
- 問題社員の正しい辞めさせ方
- 知っておいた方がいい解雇する際の注意点
この記事を最後までお読みいだだければ、
問題社員へのストレスが軽減されて気持ちよく仕事に向き合うことができますよ!
問題社員を自主退職へ追い込む方法
問題社員を自主退職へ追い込む方法は以下の通りです。
- 異動させる
- 隔離させる
- 指導をする
- 低い評価を付ける
- 仕事を与えないようにする
上記の方法を行えば、問題社員を自主退職へ追い込むことが可能です。
それでは、解説していきます。
あまりにも強行手段で自主退職に追い込むと違法になる可能性があります。(パワハラや暴力行為)
追い込むと言っても、できるだけ問題社員を改善させる方向に行きましょう。
異動させる
問題社員を異動させ追い込むことによって、問題行為を改めるキッカケを与えることができます。
今まで問題行動をしてきたのは職場が慣れてきたという表れでもあるので、
もう一度初心に戻ってもらうことを見越して異動させるのです。
異動した問題社員は新たな職場で改善できれば成功、できなかったら他の手段で追い込みます。
ポイントは、問題社員へ異動する理由を伝える時に「あなたに期待をしている」ようなことを上手く伝える事です。
期待されていることを知ると、もしかしたら優秀社員へと変わるかもしれませんよ。
隔離させる
簡単に言うと窓際族です。
実際には窓際には追いやりませんが、メインから外れて一人黙々と作業する仕事を与え隔離させます。
問題社員はなぜかプライドが高いため、メインの仕事から外れて隔離されたと印象付ければ「やってらんねー!」と言った気持ちになり、自主退職することを考えだすかもしれません。
隔離して問題社員を追い込むのは業務の一環として成立できます。
行き過ぎた隔離、例えば1日中一人で個室で作業させたりすることは違法な退職強要になる可能性があるので注意です。
指導をする
問題社員を指導して追い込むことにより「自主退職」と「優秀社員への変化」が期待できます。
先ほども説明した通り問題社員はプライドが高いため、指導されたことはプライドに傷ついたと言ってもいいほど屈辱に値します。
なので、これ以上ダサい姿を他の社員に見せたくないため自主退職をする決意をするかもしれません。
逆に「優秀社員への変化」が期待できるのは、指導されたことにより「私は期待されている」と感じる事ができた場合です。
仕事ができる問題社員だった場合が、この「優秀社員への変化」が期待できます。
低い評価を付ける
低い評価を付けることで、問題社員を追い込む事が可能です。
低い評価を付ける事によりボーナスや賃金に影響があるため、問題社員は給料を減給されたことにショックを受けます。
これ以上会社に迷惑を掛けることに躊躇するようになるので、今後の改善が見込めるようになるかもしれません。
問題社員でも給料を減らして追い込めば自主退職するかもです。
メインの仕事を与えない
問題社員にメインの仕事を与えないようにするのも一つの手段です。
といっても、あからさまに仕事を与えないのは問題なので、メインではなくサブ的な仕事を与えます。
例えば、オフィス系の仕事でしたら書類の整理などです。
問題社員に仕事を「与えなかったり」「させない」ように仕向けたら、会社から完全に相手にされていないと思うこと間違いなしです。
「仕事が出来るが態度が悪い問題社員」を追い込むには効果あります。
「能力が低い」あるいは「サボり癖」がある問題社員には逆効果です。
特にサボり癖がある社員は仕事を与えられないことを良い事に「ラッキー」と思い、追い込むことができません。
また、何度も言いますがやりすぎると「違法な退職強要」になってしまうので、上手く問題社員を説得しながらサブ的な仕事を与えましょう。
問題社員(モンスター社員)の特徴
会社のお荷物となる辞めさせた方がいい問題社員(モンスター社員)の特徴は、以下の通りです。
- 態度が悪い
- 仕事をサボる
- 指示に従わない
- 協調性が欠けている
- 能力が足りていない
- プライベートに問題あり
これらの特徴を理解してできるだけ自主的に辞めさせるように仕向けましょう。
態度が悪い
態度が悪い問題社員がいると職場の空気が悪くなり、他の社員の士気が下がり出します。
態度が悪い社員は自我が強く、他の社員へのパワハラや暴力行為をする可能性が高いです。
なので早急に対処する必要があります。
仕事をサボる
仕事をサボる問題社員も他の社員にとっては迷惑な存在です。
また、会社にも損害を与えているため(人件費)、今すぐに改心させるか追い込む必要があります。
仕事をサボる問題社員は居ても意味が無いので、辞めさせた方がいい特徴の一つです。
指示に従わない
指示に従わない問題社員は「自分は優秀」と思っている勘違い社員である可能性が高く、
今後の問題行為が起きないために追い込む必要があります。
指示を出す上司が明らかに間違っているのでしたら指示に従わないのはわかりますが、
特に問題が無い指示に従わないのは、他の社員にとっても迷惑です。
協調性が欠けている
チームで作業する仕事だと協調性は大事です。
そんな協調性が欠けている問題社員がいると、チームとして成立しなく仕事になりません。
また、協調性を欠いで仕事をして失敗してしまうと会社に大きな損害を与えることだってあり得ます。
なので、協調性が欠けている問題社員も辞めていただいた方が安心です。
協調性が欠けている社員は個人プレーが得意としています。
個人プレーを求めている会社にとっては優秀社員なので、使い方によっては必要な人材になります。
能力が足りていない
能力が足りていない社員は適材適所な部署に配置転換するべきです。
今作業している仕事は向いていない可能性が高く、他の部署の方が向いている可能性が高いです。
なので、能力が足りていない問題社員はまずは配置転換しましょう。
自主退職へ追い込むのは、配置転換してダメだった場合にしましょう。
プライベートに問題あり
実は、プライベートに問題ある社員も問題社員として見られます。
プライベートに問題がある社員は職場にも悪い影響を与えかねません。
実際にあった話で、
- 闇金への返済が怠った理由で会社に沢山の電話が鳴ったり
- ストーカーが職場に押しかけたり
と、迷惑極まりない行為が起きていました。
その時の会社は一時期ですが業務が遂行できない状態にまでなった事もあり、事態を招いた社員には辞めていただくようにお願いしたとのことです。
プライベートに問題があると会社に迷惑が掛かる可能性があるのです。
問題社員を放置するのはよくない理由
- 職場環境や従業員に悪影響を与える
- 会社のパフォーマンスが低下して損害を生じる
職場環境や従業員に悪影響を与える
問題社員を放置していると確実に職場環境が悪くなり、従業員にも悪影響を与えることになります。
特に現場作業(貨物・工事現場など)では人命が関わるので、問題社員の放置は危険です。
問題社員がルールを無視した態度をとってると他の社員も真似をしだす可能性があり、
徐々に危険な職場へと変化していきます。
なので問題社員の放置はとっても危険です。
会社の生産性が低下して損害を生じる
欠勤と遅刻が得意な問題社員がいる会社では、確実に会社の生産性が低下して損害を生じさせます。
また、他の社員も問題社員の態度によってはやる気を無くし、仕事の能率が下がり結果として会社へ損害を与えてしまう事になります。
問題社員の放置はすぐにでもやめて、早急に注意・指導をしていきましょう。
問題社員の正しい辞めさせ方
いくら問題だからと言って簡単に辞めさせることは難しいです。
まずは段階を追って問題社員を改善させていき、それでも改善出来なかった場合に初めて辞めさせる方向にむけて動き出します。
それではステップに沿って解説します。
問題社員を辞めさせるにはまずは改善指導を行わなくてはなりません。
理由は問題社員が裁判をした時に不利にならないようにする為です。
なので1回きりだけではなく、何度も何度も問題社員を指導していきます。
就業規則には問題社員のためのルールが記載されています。
その就業規則を問題社員によく確認してもらい、改善されなかった場合の処遇について話します。
ちなみに就業規則に問題社員の行動に一致する項目が無いと後に解雇した場合違法になる可能性があるので、あらかじめ確認しておきましょう。
懲戒処分とは簡単に言うと、罰を与えることです。
改善指導を何度やっても一向に改善されなければ懲戒処分をします。
例えば、始末書を書かされたり、減給されたりなどです。
退職勧奨とは、自主退職をお願いすることです。
これまで注意・指導・処分を行ってきて、ここでやっと問題社員に退職勧奨することができます。
自主退職してくれれば不当解雇にはならないので会社的には安心です。
しかし、あまりにも強引に退職勧奨を勧めると違法となるので注意が必要です。
会社的にはどうにもならないと判断したら、ここでやっと解雇を検討する事になります。
問題社員が解雇条件を満たしてあるかよく確認して、法的手段の準備を開始しましょう。
クビにできるかは最終的に弁護士と相談して決めるのが確実です。
問題社員を解雇するには、いろんな段階があるのです。
解雇の注意点【必須】
問題社員の解雇が決まっても、解雇日の30日前までに通告しなければなりません。
労働基準法第20条「解雇の予告」
e-GOV法令検索から一部引用
使用者は、労働者を解雇しようとする場合においては、少くとも三十日前にその予告をしなければならない。三十日前に予告をしない使用者は、三十日分以上の平均賃金を支払わなければならない。
また、問題社員の行動がどうしても無理で今すぐにでも解雇したい場合は条文に書いてある通り、
解雇予告手当として30日以上の平均賃金を支払って解雇しましょう。
解雇まで来ると完全に法律が絡んできます。
なので労働問題が得意な弁護士に依頼するのを検討しましょう。
まとめ【問題社員は根気強く指導して追い込んでいく】
問題社員を自主退職へ追い込む方法は以下の通りです。
- 異動させる
- 隔離させる
- 指導をする
- 低い評価を付ける
- メインの仕事を与えない
問題社員(モンスター社員)の特徴は以下の通りです。
- 態度が悪い
- 仕事をサボる
- 指示に従わない
- 協調性が欠けている
- 能力が足りていない
- プライベートに問題あり
そして問題社員を放置しておくのは、職場環境や他の社員へ悪影響を与えるので危険です。
そんな問題社員を追い込んで辞めさせるには、幾度となる指導を受けさせてから判断することになります。
解雇は会社に残された最終手段です。
それほど解雇するのは法律的に難しいので、弁護士とよく相談してから追い込みをかけていきましょう。